多摩川の流域に住み30年近くになります。かなり長いこと多摩川をみてきました。今でも多摩川を日々通っております。そのなかで気になっていたことがあります。それは「多摩川はきれいなのか」という疑問です。自分の年齢的に高度経済成長期などの状況は生まれる前なのでわかりません。そのぐらいの時期が環境への配慮などの意識が一番低かった時期であり、多摩川が汚くなった時期なのではと思います。景色や河川敷は整備されていてきれいに見えます。ただ気になっているのは水質です。「多摩川の魚はたべられますか」と聞かれれば「奥多摩のような上流なら」と答えます。中流や下流はというと正直きれいとは言いがたい気がします。25年くらい前、子供の頃には多摩川に入って遊んだりしていましたがその当時、小学校高学年くらいのときでも汚いと感じていました。網で魚を採ったりして楽しかったのですが、多摩川は独特の臭いがしていたような記憶があります。それも下流というよりは多摩川の中流域です。
最近は多摩川の下流域を日常的に通ることがあり、橋から川をみたりします。最近は多摩川もきれいになったと聞きます。そんな評判通り、橋の上から川底が見えるなど透明度も悪くないように思います。昔ほど独特な臭いもしていない気がします。河川敷に関しても、綺麗に管理されている印象があります。
ですが、一度持った悪いイメージは払拭されません。そして下流域は今でも汚いです。多摩川がなにをもって綺麗というかはわかりません。ただ上流を除けば魚を釣って食べようと思える水質ではないと思います。ただ、在来の魚の種類は豊富で鮎の遡上もあります。そのような意味では綺麗になったのかもしれません。
海釣りをするようになって多摩川河口付近の釣りスポットにも足を運びますが水質はいいとは思えません。東京湾奥はもっと汚いと言われるかもしれませんが川崎や横浜周辺の水質は気になる部分があります。当然かもしれませんが川が汚いと海も汚くなります。
今は多摩川で魚釣りはしなくなりましたが、散歩や通勤ではかなりの頻度で訪れます。身近な川がきれいになることはうれしいことです。都会の中の自然を大事にしていく必要があると思います。
海で釣りをする人で意外と川に興味がない人も多いと思いますが海に川が流れこむことを考えると身近な川もきれいである方がいいです。
今後も身近な川である多摩川について様子を見ていきます。
コメント