多摩川 川霧 けあらし

川釣り

 通勤途中に橋の上から多摩川を覗くと川から湯気のような物が立ち上っていました。雲海とはとてもいえませんが川面から立ち上る霧のようで珍しく写真を採りました。写真では少しわかりづらいかもしれません。規模の小さい「川霧」という物でしょうか。北海道の方では「けあらし」という言い方もするそうですが、「けあらし」は海でから上る霧を指すようです。気温が低く水温が高い、温度差があることなどの気象条件と、水温の条件などがそろうと発生する現象のようです。多摩川に限らず、条件が揃えば見られるようです。今日、自分が目視できたのはごく小さな規模の川霧でしたがもっと多く出れば幻像的な景色をみせてくれます。

 数年前は二子玉川付近でもっと規模の大きい幻像的な川霧がみられたことがありました。そのときは電車に乗っていたこともあり写真を撮影することができませんでした。とても寒かったので水温と気温の差によって出たのでしょう。そして今日の霧は川崎側のみで東京側の方では立ち上っていませんでした。川崎側の岸に近い部分です。やはりこんな狭い川幅でも水温に差があるのでしょうか。このあたりは多少潮の影響を受ける場所かとおもいます。このあたりが多摩川の汽水の境界のようです。都会の中の川ですが、時に変わった姿を見せてくれます。

この場所は多摩川にかかる「丸子橋」です。汽水でシーバスなどもいるという話も聞くので、時間があると足を止め川を覗いています。東京都大田区とと神奈川県川崎市をつなぐ橋の一つです。上流には「調布取水堰」があり川幅も広いです。橋から川を除くと水は澄んでいることが多く浅い川底が見え、魚が泳いでいます。両岸にも釣りをしている人がよくいる場所です。上流側には東急東横線、東急目黒線の線路が走っています。今日は空気も澄んで朝日がさしとても気持ちのいい風景でした。遠くには富士山も見ることができます。多摩川を渡る電車や遠くに見える富士山などとても景色がいい場所です。憂鬱な気持ちでの通勤途中に、見られた景色がとても綺麗でした。通勤で多摩川を毎日渡って見慣れている風景なはずでもやはり、その日、その日で違った顔を見せてくれるのが自然のすごさだと思います。通勤で多摩川を通ると四季でそれぞれ違った風景を見ることができます。大都会を流れる川ですが自然を感じることができます。

 普段、通勤や通学、その他で川を通過したり近くを通ることがある方、日々違う様子が見れることもあるので是非、川の景色を眺めてみてください。

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