多摩川水系五反田川の汚水流入

３月中旬、川崎市多摩区を流れる五反田川の水が白く濁るニュースが流れました。この五反田川は多摩川水系で二ヶ領本川などに合流していきます。合流した川は多摩川に注ぎ込むことになります。直接的な関係ではありませんが、この時期は二ヶ領用水沿いは桜が綺麗な場所もあり人が集まりお花見をする人も少なくありません。あまり川に興味がない方にとっては川崎市の多摩区や高津区を流れる河川全部に悪いイメージをもってしまうかもしれません。しかしそれは間違いではないかもしれません。今回のニュースでは流入の原因は配管の工事ミスと取り上げられていました。

　街中を流れる小さな川はやはり軽い気持ちで物を捨てたり汚水が流れこんでしまうことはまだまだあるのかもしれません。現にゴミが投げ込まれている様子を見かけることもあります。大きな川に合流していけば、薄まって行くかもしれませんが多摩川が綺麗になってきているというなかでは非常に残念なニュースでした。未だに多摩川が独特な臭いが残っているのもやはり多少の未処理の排水や下水がどこかでは流れこんでいるのではと思ってしまします。今回のような意図的にではなくミスで流れ込んでしまっているものもあるかもしれません。

　報道された五反田川や平瀬川は川崎の住宅街を流れていて興味のない人は気にもとめないかもしれません。しかしそこには自然が残されていたり川に注目している人もいます。多摩川を含む多摩川水系の川が綺麗になってきているからこそ普段と違う川の汚れに気がつけるようになったのかもしれません。これが常に汚いドブ川のような川なら「いつもこんなもの」と見過ごしていたかもしれません。川に注目する人が増えれば、いつもと違う様子や川の異常が発見されやすくなると思います。特に今回の五反田川の件は３０年以上流出していたと報道されていたことからも、川が綺麗になればこのような異変が見つかることも増えるかもしれません。それにより改善されよりきれいな川に変わっていけばいいのではないでしょうか。