川崎市高津区に久地円筒分水という場所があります。最寄りの溝の口駅などから案内板も設置されています。この円筒分水を紹介します。
二ヶ領用水の水を正確に分配
その昔はこの地域で水にまつわる争いが絶えなかったのだとか。今でも川崎市の中部北部は畑や田んぼが残っていたりします。多摩川が運ぶ土が適した農産物があるとも聞きます。特にこの地域の東京都稲城市は多摩川梨など梨が名産になっています。昔から農業にてきした土地だったのでしょうか。それだけに水の争いがあったのでしょうか。確かにこの地域はいくつかの用水路がみられます。久地円筒分水は多摩川から取水した水を正確に分配するためにつくられました。国の登録有形文化財に指定されています。円筒分水は送水される水の量が変わっても分水比が変わらない定量分水装置の一つなのだそうです。
久地円筒分水の所在地
所在地は神奈川県川崎市高津区久地1丁目になります。比較的交通量の多い道からは少し奥まった場所にあり、住宅街を抜けた場所にあります。近くには緑が多く自然を感じることができ気持ちの良い場所です。分水の周りは綺麗にされていて歴史を感じながら落ち着いて見ることができます。
知れば魅力のある構造や背景があるのですが、その割には地味なスポットかもしれないので近所でも興味のない人は訪れたことがない方も多いかもしれません。
見所
地味ですが真ん中から上がってくる水が均等にあふれて水路にながれていきます。二ヶ領用水の水をサイフォンの原理で水を吹き上げています。周りには桜が植えられていたり、花が植えてあるほか平瀬川がとなりに流れていたりと自然を感じる他、野鳥が集まるスポットにもなっているようです。
円筒分水の説明や歴史を解説する看板も立てられています。東急田園都市線、大井町線の溝の口駅(JR南武線武蔵溝ノ口)から1.5㎞、JR南武線津田山駅から1.2㎞で途中には案内の表示があります。駐車場があるわけではないので徒歩や自転車などで行くことをおすすめします。
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